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2008年12月25日 (木)

市営墓地を返還して知ったこと

 最近死に関する話題が多くなった。ゴールが近くなった所為だけではなさそうだ。
 今年、従妹の主人が私と同じ前立腺ガンが肝臓に転移し、手遅れで死亡した。私と同じ74歳だった。本人の生前からの意思で葬儀は、家族葬で、散骨にしてくれとの事で、従兄の私にも家族葬の連絡もなしに、自分の兄弟関係と亡くなった主人の兄弟関係だけですませた。と後で知った。亡くなった故人は広島県の出身で、広島に帰れば山もあり、立派な先祖伝来の墓もあるのに、散骨を選び、散骨の会に入会し小型船をチャーターして、海上で散骨したと聞く。12人乗りの船で散骨葬をしても約41万~50万ほどかかるそうだ。
 従妹の実家(私の母親の実家)も長男が亡くなり、長男の嫁は90歳に近くて、車椅子の生活をし、老人施設に入居している。子どももいなくて、墓参りも出来ない状態だ。次男一家は若い頃から東京で生活し、両親の葬儀の時だけ、帰ってきただけで、墓の守はできない。3男も80歳で病身の身、娘2人は嫁ぎ、実家の墓守は出来ない。あと従妹の姉二人も嫁ぎ先の墓守はしても、実家の墓守まで出来ない。このような事情で、私の母親の実家の墓石4基を撤去して、お寺に移し、永代供養をして貰うことにしたと言ってきた。私の父母の納骨をしてある墓石とあわせて5基の墓石が、市営墓地の一角にかたまってあったので、母親が亡くなってからは、私たち夫婦で月参りをして、5基の墓石に花と線香をあげてきた。しかし、私たち夫婦にも子どもがいないため、いずれ、夫婦とも亡くなれば、墓参りをする者もいなくて、無縁仏になり、墓石も撤去されるのが、確実なので、この際一緒に墓石を撤去することにして、市に墓地を返還した。
 新たに墓地を購入し、墓石もつくれば、最低で100万仕事だときくが、墓石の撤去だけで、1基で10万円かかった。 永代供養をお寺に頼むと30年の永代供養で30万円かかる。ふつうに葬儀場を借りて葬儀を行えば200万円かかるのが並だ。仏壇を新規に購入すれば、最低で100万円と金がなければ、死ぬに死ねない此の世だ。
 そんなこんなで、最近は家族葬、身内葬が普通になりつつある。また、TVのコマーシャルで手許墓なるものが宣伝されている。墓石と同じ御影石などで造られたこけし人形ほどの大きさのどこにでもまつれる小型の墓石で、基部に舎利仏(のど骨)を入れ、上部に遺骨を納めるようになっている。26万5000円という高価なもので、驚いたら、永代供養つきで、家で祀れない事情になれば、いつでも寺に持参すれば、預かってくれて、永代供養をしてくれる仕組みになっている。
 TVで放映していたそうだが、「人生最後のボランティア」として大学医学部や歯学部に死後献体する登録手続きをすませておくと、死亡確認後登録した大学医学部や歯学部に連絡すると、大学から死体を引き取りにきてくれて、医学部や歯学部の学生の解剖実習に役立ててくれる。献体を使った解剖実習が終われば、大学側で火葬をして3年後位に遺骨を返還してもらえるとのことで、これなら、死後の金にまつわる諸々の心配もしなくて済むので、これが、一番良いと夫婦で話し合っている。今回の墓石撤去で70年前に亡くなった父の遺骨は出てこなかったが、14年前に亡くなった母の遺骨が出てきたので、大阪の天王寺の一心寺に納骨にいった。納骨代は1万5000円だった。

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